2006年08月
2006年08月31日
著作権
何日か前の日経新聞に「著作権の保護延長をめぐり議論」の記事が載っていました。
現在日本では文学、美術、音楽の著作権の保護期間は作者の死後50年となっています。今、それを欧米並みに70年に延ばそうといろいろな団体が動いているそうです。
カリグラフィー作品として文章を利用する場合も、著作権のある場合は許可を取らなくてはなりません。個人的に書くには問題はありませんが、公共の場で発表する、はがきやカタログに印刷して販売するとなると、必ず必要です。ですから、著作権の保護期間の過ぎた大昔の人(シェークスピアや聖書)が無難となりますが、この人のこの文章をなんとしても書きたい!となるとこのコピーライトという問題をクリアしなければなりません。
今は50年の保護期間が70年となると、利用したい人にとってみると困りますね・・・・
国によっても違いがあるので、益々気をつけて使用しないとならなくなります。
以前、Nancy Woodの「Dancing Moons」という本からThe voice that beautifies the landという文章を書きたかったので、調べた事がありました。(日本語訳本 ナンシーウッドの「今日という日は贈り物」より「地を美しくする声」)
今日という日は贈りもの―心が生まれ変わる12のアプローチナンシーウッドさんは1936年生まれでアメリカニューメキシコ在住の詩人、作家で、もちろんまだ元気に作家活動をされている方です。(来日した事もあるそうですよ)
さて、これを作品展に出すために制作するにはどうしたら良いだろう・・と考えました。まだ生きているのだから、そうだ、直接許可をもらうのが一番手っ取り早い!!と考え、思い切って手紙を書きました。実はその時には作品はもうほとんど出来上がっていたので、許可してほしいという手紙と共に写真も送りました。住所はわかりませんでしたので、転送してもらう様、出版社にお願いしました。
すぐに返事が来ました!快くOKで、ちゃんと一筆書いてくれたのです。
「いつ、どこに、どんな形で発表しても構わない。但し、売れた場合はその代金の半分を頂きます」
こういう形で自分の文章が使われるのはとても嬉しいとも書いてくださったので、本当に嬉しかったです。これがその時の作品です。という本にも載せてもらえました。
これもちゃんとコピーライトを取っておいたおかげですね。
mojitor-s モジトルウェブサイト 更新は来週早々かな?
2006年08月30日
ルーリングペン・ワークショップ
さて、昨日に引き続きルーリングペンの話題です。
昨日はルーリングペンを使ったワークショップでした。講師はアルゼンチンから来日したBetina Naab(ベティナ・ナアブ)さんです。
参加者は16名。文京シビックセンターの会議室で楽しい一日を過ごしました。
基本のストロークを繰り返し練習して文字、そして単語にしていきました。シンプルだけど、家に帰っても練習出来るやり方です。文字の練習に良い単語(hamburgerやumbrella)でウ〜ん、何事も練習あるのみ、ひたすら書く。
こういう自由に書けるツールはどうしても自己流になり、文字がおろそかになります。適当に書いてもなんとなく様になっているように見えるからです。でも!違う!
大変だけれどきちんと向き合って文字に取り組んでいる人の文字はやはり全然違います。一目瞭然。
文字は書く事によってのみ上達する、と言いますから、どんなツールであれ、練習練習!
さて、今回のワークショップに出席出来なかった方!福岡スタジオ・ポンテで9月にルーリングペン以外にいくつか開催されます。一緒に来日しているフランス人カリグラファーChristelle Reboullet とBetina との作品展も同時に開催されます。
他のクラスもきっと素晴らしいものとなるでしょう。ご旅行をかねていかがですか?
詳しくはスタジオ・ポンテまで。
mojitor-s モジトルウェブサイト 更新は9月初めになります

2006年08月29日
お宝ペン
昨日の話題の続きです。
このルーリングペンのことですね〜!
宝の持ち腐れ?猫に小判?豚に真珠?
もう、なんとでも言ってくださいな。
まともにルーリングペンを使うことのできない私ですが、このペンはmoitor-sさんのご記憶どおり、ルーリングペンを持っていない私にStan Knightが譲ってくださった物です。お値段は忘れてしまいましたが。
もう10年ほど昔のことになりますが、スタンのご自宅で行われたワークショップに幸運にも参加できたのです。先生はGottfried Pottで、ルーリングペンを中心とした正味5日間のワークショップでした。
このルーリングペンはGottfriedのデザインで彼のお友達の製作、と聞きました。インク止めに工夫があるようです。持った感じはですね、わりと軽いですよ。私以外にもお持ちの方はいらっしゃるでしょうが、確かに少ないはずです。Walnut Inkをたくさん使ったのもそのときが初めてでした。ゴットフリードがお茶碗(ご飯茶碗みたいな)にドボドボ大量に溶いて、ペンをつけて使っているのに目をみはりました。
スタンと肩を並べてというのは、もちろん見た目だけの話ですが、英語に???ヘロヘロヘロ・・・となっている私の隣に座ってくださったのは事実です。スタンは憧れの先生なので、最初はとってもとっても緊張して座っていました。でも、カンファレンスに行くと有名な先生も受講者として参加していたりするので、海外ではこういうの普通なんですね。
日本人がひとりだけでしたが、ご飯をみんなで作ったり、散歩や日帰り旅行に行ったりという息抜きもあって、楽しく過ごせました。ただし、みんな朝から晩まですごく練習していました。バッチリと刺激を受けて、いい思い出になっています。でもワークショップは思い出だけじゃだめ、なんですよねえ、自分のその後にちゃんと活かさないと!
ほれ、ルーリングペンも練習練習っと。さて、ゴシック体と言えばWard Dunham!これはカンファレンスで彼のクラスをとったときに、空き時間に削ってくれた竹のペンです。
とってもしなやかで書き味がよくて、大のお気に入りだったのですが、なんと・・・悲しい運命が。
あるとき、カリグラフィー初心者の方向けの講座のときにこのペンも展示していたのです。いつの間にか参加者の方のお子さんに力づよーく使われて、ペキッと先端が折れてしまいました。
人生の中でかなり悲しかった瞬間でした。今じゃあ、観賞するのみ・・・
みなさん、道具自慢するときは気をつけましょう。
mojitor-f モジトルウェブサイト
2006年08月28日
ゴッちゃんタイプのルーリングペン
みなさま!あの、しばらく手に入らなかったルーリングペンがほ〜れ、こんなにたくさん!
そうです。ドイツのカリグラファー、Gottfried Pott氏(ゴットフリード・ポット)が愛用のルーリングペン、俗にいう「ごっちゃんタイプのルーリングペン」が、また手に入る様になったようですよ。
実は明日、アルゼンチンから来日しているBetina Naabのワークショップが開催されるのですが、そのクラスで参加者が使うためにアメリカの通販JohnNealに注文したのです。在庫がなかったのですが、なんとか製造元からかき集めてもらいました。John Neal
私はと言えば、昔シアトルで、この道具が一体なんだか知らないまま購入してみたという、道具から入ったタイプでした。
(ですから、明日のBetinaのワークショップは楽しみです。持ち物リストによるとたくさん書いて練習するらしい)
さて、実は、ごっちゃんのルーリングペンではもっとすごい人が身近にいたのです。
そうmojitor-fさんです。
彼女の持っているルーリングペンは、アメリカのStan Knight(スタン・ナイト氏)宅で受けたごっちゃんのワークショップの時に、しかもスタンから分けてもらった、本当のごっちゃんが持っているのと同じタイプのルーリングペンなのですよー!
mojitor-fさん、たしかそうでしたよね?
この頭のところの形が少し違っています。そのタイプを持っている人は、非常に少ないし、ごっちゃんと同じだから、みんな羨望のまなざし・・!しかもスタンと肩を並べて同じ生徒として学んだとなると、すごいですよね〜。
mojitor-fさん、是非こんどブログで紹介してくださいまし!お願いします。
それにしても、今はまだ手元にあるこんなにたくさんのルーリングペン。
見てるだけでただ嬉しい・・・・・フフフ!
mojitor-s モジトルウェブサイト
2006年08月27日
虫愛づる人々
mojitor-hさんは蜘蛛好きのようですが、クモってだいたいいつも同じところにいますね。
快適な場所なのでしょうね。餌の虫がよくとれるということなのでしょうか。
私も蜘蛛はきらいではありません。見ているだけなら結構楽しいです。
が、飛んでくる虫は苦手でして・・・
子どものときはダンゴムシ飼ったり、テントウムシを箱いっぱい集めたり、セミの抜け殻で遊んだりしてましたが、一体いつから虫に無関心、いや、虫嫌いになってしまったのでしょうか。この夏、田舎で夜カブトムシとりにいくぞ〜と誘われましたが、遠慮しておきました。聞けば、懐中電灯のあかりにものすごい数の蛾が群がってくるそうで、「もし来てたら発狂するかもね」と私のことを話していたらしく・・・留守番しといてよかった。
そのときの狩りの結果、カブトムシとクワガタは現在も元気です。二世も誕生している模様です。
先日クワガタはそろって脱走していましたが、無事発見。最後に見つかった一匹は洗濯機の下から出てきてヨロヨロしてました。(「ゴ」のつく虫と勘違いしてあやうく腕を振り上げるところでした・・・)
さて、見るだけなら大丈夫ということで、写真などを見るのは大好きです。
そこでこの夏感動した本をご紹介!「普通の昆虫図鑑とは違うんだよ〜とってもオススメ」と絵本の読み聞かせ活動をしている人から教えられて購入しました。
昆虫記
ほんとうに、おもしろい写真ばかりです。生きてる!って感じがゾクゾク伝わってきますよ。買ったときはちょっと高いと思いましたが、とっても充実していて見飽きません。
12ヶ月に分けられていて、その月に見られる虫が載っているのも新鮮。カマキリが他の昆虫を捕らえるところとか迫力です。いろいろな虫の羽化も分刻みでたくさん写真があるのがいいな。「糸を使う芸術家」古着屋」「虫の住所」・・・それぞれのページにつけられているタイトルもすてきなのです。
mojitor-f
2006年08月26日
alphabet sentences
文字を練習する時、ひとつの文字のみを練習するのではなく、必ず単語、文章で練習しなければなりません。なぜなら、文字はひとつで書かれる事はほとんどなく、必ずつなげて書くからです。そう、スペーシングの練習をしなければならないからです。
そこで一つの文章でaからzまでを書けるアルファベットセンテンス(pangram)で練習します。The quick brown fox jumps over the lazy dog.は最も有名ですよね。
でも、いつも同じだとつまらないから、いろいろとちがった文章を書こうとしますが、なかなか簡単で覚えやすいのはありません。
しかし、先日パラパラと昔の資料を見ていたら、面白いのを見つけましたよ〜。
The exiled queen, justly moved, celebrates with a dazzling fire work display.
正当にお引越しをして国外追放された女王は、まばゆいばかりの花火の展示でお祝いされます。
He jokingly removed the porcupaine quills from the zebra's back with wax.
彼はシマウマの背中からヤマアラシの大羽根をワックスを使ってふざけて取り除きました。
Six of women quietly gave back prizes to the judge.
6人の女性は静かに賞を審判に返しました。
想像しながら書けば、スラスラと練習出来る事でしょう!さあ、みなさんも、ヤマアラシを思い浮かべて練習練習!
mojitor-s モジトルウェブサイト 8月末更新です!
2006年08月25日
カードエクスチェンジ 誕生日カード
この短い夏も終わりに近づきました。夏の思い出振り返るころかも......
さて、遅くなりすいませ〜ん。8月の誕生日カードの紹介です。今月中旬お誕生日を迎えたymさんには、neさんのカードを送りました!ステンシルのテクニックを使っているのかな。柔らかな、ほのぼのとした色使いのカードです。送られた方は、暖かさに包まれたかしら〜。色あわせされ、スタンプを使った封筒もおしゃれですね。
このようにカードエクスチェンジに参加者の中には、カードのみならず、封筒も手作りして楽しんでいる方もいらっしゃいます。それも段々手慣れてきたとか.....
次回は、秋の気配の9月ですね。5月から始まったカード制作、暑いさなかの制作は、なかなかたいへんだったことでしょう!季節の変わり目、カードの雰囲気も変わるでしょうか?!楽しみです!
最後にひとつ、手作りカードを送るときの便利グッズです。といっても別段めずらしくもないものでしょう。郵便の重さを量る秤です!50gまでのものを量るのに便利。昔からの愛用品のひとつです!
mojitor-t モジトルウェブサイト 8月末更新です!
正方形カード
先日mojitor-hさんのカードのお話や、しろさんからのコメントにもありましたが、一体どれだけカードを持っているかわからない、こんなに集めてどうするの?という位みなさんきっとコレクションされてますよね。
お友達に差し上げる、時々は出して見てみる、使うのどれかでせっかくのカード達を利用しましょう! ということで、ガサガサ探してみたら、アラ可愛い。いつどこで買ったのか不明なのが出てきました。
たぶん、カリグラフィーを初めてすぐにアメリカで買ったのでしょう。あの頃は(今でも?)とにかく文字文字文字!と探していました。
中身はブランクではなく、always your friend、happy birthday 、 you are never far from my thoughtsと書いてありました。
頂いた様な気がします。(下さった方、ごめんなさ〜い)
色とデザインが気に入っています。活字も実にいい感じ。
でも、日本には大きめの正方形のカードはほとんどありません。なぜなら、たぶん定形外になってしまうからでしょう。
定型の最大サイズは幅が12cm長さ23.5cmまでなので、12cm角以上の正方形は定形外で120円になってしまうのです。この40円の差が結構大きいようです。牛乳や卵が1パック40円違うと、結構選ぶのに考えてしまいますが、なんだかそれと似たような感覚。アートやカリグラフィーに関する本や画材が40円違ってもほとんど気にならないのにね〜。
きっとカリグラファーと主婦の立場の違いなのねー
mojitor-s モジトルウェブサイト
2006年08月24日
美術館をはしご?
さてさて…昨日は、美術館はしごの日でありました…。
いろいろあって、結局は一日しか時間が取れず…うぁ〜気づけば
みんな週末にかけて終了だ〜!
最初は、mojitor-sさんも訪れた若冲展!9:30開場と同時に入りました。
そこそこ人はいたけど、帰る頃に比べればスイスイ〜!日本画を光の変化で見るコーナーが感激しましたね〜。金箔、金泥、金砂と…この輝きの違いが凄かったです〜。そして若冲に関しては「BRUTUS」が面白かったです。
この方がカタログより象さんがいいかも!
BRUTUS (ブルータス) 2006年 8/15号 [雑誌]
上野から池袋に出て、西武線で中村橋駅までガタコン、ガタコン…。
そんな音まで絵になってしまいそうな展示が、練馬美術館で行われている「元永定正の創作の世界」です。HPはmojitor-sさんのスクラッチの記事からどうぞ…。
童心に返る(いつもかも…)作品がたくさん!
元永さんの出している本も面白いです。言葉遊びと絵が一体化しているので、この本の文章の構成が秀逸です。こんな楽しいレイアウトってあるんだなぁ〜!子供も大人もはまりますね。
ちんろろきしし
LOVE、LOVE、LOVE
池袋に戻り新宿へ…。ふわぁ〜暑い…。
高層ビルへGo!最近お騒がせの損保ジャパン…でも美術館が別でしょう〜。「ポップアート1960’s→2000’s」上野で見た日本画とは対極にありそうで、実はフラットな画面構成ということで、深いところで繋がってますね。スーパーフラットは最先端なんでしょうか…。ヴィック・ムニーズの作品が見られて幸せ〜!いくら説明されても解らない版画の様々な技法…でも出来上がりはこういうものなのね…と納得。
ウォホールの本もたくさん売っていました!この人の水彩画が好き!
山名文夫―1897‐1980
さぁ、新宿から目黒へ移動…。暑い、暑い…。
目黒美術館では「山名文夫と熊田精華展」をやっています。
こちらでは二人の間で交わされた書簡が展示されていますし、私の大好きな山名文夫の原画が見られて幸せ〜!
しかもツールも展示されてました。あ〜、ステッドラーとか、ポイントペンとか使ってますね〜。本当によどみのない美しい線で美女が描かれています。
う〜ん、うっとり!
はぁ〜、疲れた…。絵を見ているときは「幸せ〜」でそこに住みたいぐらいになるのですが…下界に出れば現実が…。
美術館のはしごとは…あまりお勧めしませんが…。まぁ、そういうこともあるさ…でした。
でも、各展示に合わせて、いろんな本が置いてあるので、それをゲットできるのはいいですね。
mojitor-h モジトルウェブサイト
2006年08月23日
夏の講習会




今年2月に静岡県沼津市、モンミュゼ沼津美術館でのカリグラフィー作品展をご覧いただいた方々から、カリグラフィーをやってみたいという声があったそうで、夏の講習会の依頼をいただき、Thank YouとHappy Birthdayの二つを書いてカードにする1日講習会をさせていただきした。沼津では、珍しいこともあり、20名の定員は、募集と同時にいっぱいになり、にぎやかな講習会でした。
皆さん、熱心に根気よく、基本ストローク、小文字12個、大文字4個、単語へと練習を進め、市販のスタンプとリボンを組み合わせたカードに仕上げることができました。
会場が図工室ということで、机が低く書きにくかったのではないかと思います。初めての方には、少々認識難しいかもしれない細めのペン先を使用したので、ペンアングルに戸惑ったり、インクのコントロールがなかなかうまくいかなかったりでたいへんな面もありましたが、カラーインク、スタンプを使用する段には、皆さん、すっかり夢中のように見受けられました。終わる際には、またやってみたい、クリスマスカードはやらないんですかなど、楽しかったという言葉ともにとても興味を持っていただけたコメントをいただき、mojitor-fさんと早起きして遠征してきた甲斐があったというものでした。
このようにまったく初めての方に教えるワークショップは、受講者の反応にあらためて学んだり、確証を得たりといつも初心に戻れる感覚が喜びです。また、うまく進行できるだろうか、ポイントを簡潔に伝えられるだろうか、受講者全員平均的にフォローできるだろうかと心配と緊張でいっぱいで、人数の多い場合は、余計不安ですが、その解決にはアシスタントの力大です。今回もそれは絶大でした。普段ひとり対少人数のせいもあると思いますが、なんかとってもよかったなあ〜〜〜。
カリグラフィー、短い言葉でも手書きで書く楽しさを知りたい人が、まだどこかで待っているかもしれませ〜ん!!!!!
mojitor-t モジトルウェブサイト


