2007年08月10日
ルドンの黒
ルドンといえば、鮮やかなパステルをイメージしていましたが、
デッサンの羽賀先生によれば、パステルを始めたのはずっと
後でずぅ〜っと黒い世界を描き続けていたとか・・・。
へぇ〜、それは知らなかったし、それならば見に行かねば・・・と
思い早速東急文化村へ!
いつもより短い夏の一月しか展示されないようですね。
夏休みだし混んでるかな?と思ったら・・・多くもなく少なくもなく・・・。東京の展覧会にしては見やすい情況でした。よかった!
涼しい空間で、照明も落としてある中ですので、じっくりと
ルドンの線と質感を鑑賞することができました。
なるほど、時代背景も説明されていて、ルドンの黒の時代は、
普仏(プロイセン対フランス)戦争の敗戦や進化論やら、特に
進化論などは、今の私達の時代からは想像できないくらいの
センセーショナルな出来事であっただろうと思われる波が
あったようです。人間が植物や動物の種と並んだことは、
敗戦で傷ついたフランス人にはダブルパンチで効いてくる
ショックなことだろうと思います。そういうメランコリックな時代思潮と黒が結びつくのは納得できました。
それでも、ルドンが表現すると何もかも品がよく、グロテスクと
言われそうな物体も何となく「かわいい」と思えてしまうのです。
また、レンブラントの模写があったり、摺る前にトリミングを
試みていたり・・・そういう試行錯誤の様子も見ることができて
すごいなぁ・・・とため息がでました。
私の大好きな「蜘蛛さん」が、時代のメタファーを背負っている
のは別として、クリアファイルになっていたので、つい買って
しまいました。mojitor-tさんほどではないにしろ、私もクリアファイルにはついつい手が出てしまいます・・・。はい。
「ルドンの黒 眼をとじると見えてくる異形の友人たち」http://www.bunkamura.co.jp/shokai/museum/index.html
7月28日(土)〜8月26日(日)
Bunkamura ザ・ミュージアム
mojitor-h モジトル・ウェブサイト

