歴史

2007年11月29日

新しいアドレス帳


古いアドレス帳
はるか昔のことです。結婚したときに新しく二人分のアドレス帳を作りました。新しい生活のスタートだから素敵なのをと、いくつもアドレス帳を探したのですが、気に入ったものがなく、ふつうのハードカバーのノートを買い、自分で線を引いて使っていました。

まだカリグラフィーが私の歴史の中に出てくるのは、このずっと先のことだったのに、文字を書いているこの表紙。今思うとなぜこのノートを選んだのかな、と不思議な気持ちです。

いろいろな人が登場し、消したり足したりして、アドレス帳は一家の歴史。何回も引っ越した人、海外だったり国内だったり。結婚して名前が変わって、戻って、また変わった人とか。お子さんが次々と生まれて書き足すスペースがなくなった人とか。

アドレス帳落書き1アドレス帳落書き2
めくっていくとほとんどすべてのページに落書きがあります。我が家に、まだ人間になりたての怪獣が2匹いたからです。全ページにボールペンでやられています。きっと私が一生懸命手紙を書いているかたわらで、邪魔ばかりしていたのでしょう。


そうそう、思い出しました。



アドレス帳落書きぞうさん
ぞうさんを書いて、とだだをこねたり、あまりにいたずらばかりするので、人間の目をした不気味なぞうさんを描いてやったら、怖かったみたいで、焦ってぐちゃぐちゃと線で消そうとしてたっけ。

こういうページは、一瞬の出来事を思い出させ、しみじみさせてくれますねぇ。

こんな思い出をのこしたまま、さぁ、この度新しいアドレス帳にすることを決意。

新しいアドレス帳こんなのを選んでしまいました。
歳をとって来たせいか、ハデ好みになってきたようです。

きれいなページに書き写して行く作業がいまから楽しみ。
新しいノートへ最初に書き込むときは、幸せな気分を味わえます。

アドレス帳インデックスこんどはちゃんとインデックスも付いているし、携帯番号もメールのアドレスを書く欄も。

大事にず〜っとずっとまた使って行きたいです。


mojitor-s  
きっともうすぐ更新?たぶんね〜。モジトル・ウェブサイト








mojipower at 15:54|PermalinkComments(2)TrackBack(0)clip!

2007年09月14日

イギリス古寺巡礼―中世の美を尋ねる旅


夏に行ったイギリスの北部にも古い寺院が数多くあり、その歴史を教えてもらうと少しずつ中世のイギリスに触れる事ができて、もっといろいろ知りたいと思う様になりました。

今年の4月に出版された芸術新潮では、イギリスの古寺巡礼と題して、中世の美を尋ねる旅を特集しています。
芸術新潮 2007年 04月号 [雑誌]
特に11世紀半ば〜12世紀のロマネスク時代にスポットを当てています。

ロマネスクという名前は、ローマ風のという意味ですが、当初は「古代ローマには及ばない粗野なローマ風の様式」という蔑称としての側面が強かったそうですが、現在では、このイギリスのロマネスク時代は、ケルト、ローマ、アングロ・サクソン、ヴァイキング、ノルマン、など多くの民族の文化がまじりあった魅力ある文化の時代としてとらえています。主に中世後期のゴシックと分けて考えているのだそうです。

だから、修道院の廃墟や村の小さな教会のドアや柱や地下室などに、その面白い美術は潜んでいるのだそうです。
20070914ロマネスク芸術新潮1
20070914ロマネスク芸術新潮2よ〜く探したらこんな楽しい柱の装飾があるのでしょうか!
めちゃ、面白い。
こういうものを探しに旅をしたら、本当に楽しいでしょうね。


今年の夏に尋ねたノースイーストにあるダーラム大寺院も、この本にはちゃんと載っていました。この寺院もロマネスク様式だということなので、行く前にこの本に出会っていたら、きっともっと楽しめたかもしれません・・・(^^;)


カリグラフィーのシンポジウムのあったサンダーランド大学のすぐ裏にも、St.Peter's churchというとても古い教会がありました。

20070914セントピータース寺院220070914セントピータース寺院1
そこは、674年にBenedict Biscop によって
建てられました。ここには1300年以上も前に作られた当時のドアがまだ残っています。しかも、そこを通ったり触ったりが出来るのですよ!

Wearmouth-Jarrow Abbey
St. Benedict Biscop,
Bede
The Codex Amiatinus などなど。


歴史的にまだまだみどころや興味深いストーリーがたくさんあるので、次回行くときには、予習をして行きましょう。


mojitor-s  もうすぐ更新!
モジトル・ウェブサイト  




mojipower at 11:52|PermalinkComments(0)TrackBack(0)clip!

2007年08月06日

ジョンストンの本

ジョンストンの本1
さて、イギリスのサンダーランドのインターナショナル・カリグラフィー・シンポジウムに参加しているmojitor-sからの特派員報告です。

なかなかインターネットにつなげる場所がなく、ご報告できませんでしたが、ようやく環境が完備された場所に来ることができたので、少しでもこちらの生の様子がお伝えできれば!

この本のタイトルをよ〜〜〜くご覧下さいまし!
これはそうあのカリグラフィーのバイブルとも言われている「Writing Illuminating and Lettering」です。著者はエドワードジョンストンです。遠山由美さん翻訳でも出版されています。
書字法・装飾法・文字造形

ジョンストンの本2こちらサンダーランドではいろいろなクラスに分かれていますが、その中でユーアン・クレイトン氏がクラスの資料として持って来ていたのがこれ!

みなさんが持っているのと違う表紙です。

それもそのはず、これが出版されたのは1920年代。ジョンストンが亡くなったのは1944年ですから、まだ彼がいた頃のもの。第14版です。




ジョンストンの本4そして、この本にはジョンストンが黒板に板書した時の文字の写真が表紙の裏側に貼ってありました。



ジョンストンの本3









すご〜い!

良い本はず〜っと長く出版されますが、今はこの本は第何版までいっているのでしょう。優れた本はなが〜くなが〜く愛され役に立つのですね。
みなさんの手元にあるこの本をちょこっと開いて見て下さい。第何版になっているでしょう。

という訳で、特派員報告終了 でーす。まだ帰国は先なのでご報告出来たらまたお伝え致します。


mojior-s 





mojipower at 01:00|PermalinkComments(0)TrackBack(0)clip!

2007年04月20日

カリグラファーの顔

エドワードジョンストン
このお方、カリグラフィーや活字を学んでいる方なら多分誰でもご存知のエドワードジョンストンです。

羽ペンを持って姿勢よく傾斜板で書いていますね。左手にはちゃんとペンナイフかなにかを持って、紙を押さえながら書いています。

こんなにきちんとした格好で書いていたのかしらん??
ネクタイしたスーツ姿ですよ!

昔のカリグラファーの姿は余り残されていませんが、有名なのは15世紀のジャンミエロさん。
ジャンミエロこれがジャンさんのお顔のアップです。お帽子をかぶって書いています。
彼の姿を書いた絵は2点だけ残っているそうですよ。
詳しくは高宮利行先生著の「本と人の歴史事典」に詳しく載っています。

最近ある番組で、私たちが教科書で教わった源頼朝や足利尊氏の像は実際は違うらしいと聞きました。
源頼朝足利尊氏息子も、教科書には「伝源頼朝」とか「騎馬武者像」となっているよ、と言ってました。そうなんだ!驚き!

どうも源頼朝と言われていたお人は、足利直義(尊氏の弟)らしいとか・・・・。

ジョンストンさんは写真だから間違いはないでしょうが、肖像となるとまったく違う人だったということもありえるのかもしれません。


さて、肖像と言ったら、やっぱり好きなのはコレ!
以前mojitor-hさんや
mojitor-tさんとスイスのサンクトガレン修道院の図書館に写本を見に行ったときに、ちょうどアルクィンの没1200年の記念シンポジウムのよう学会が開かれていました。そのパンフに載っていたアルちゃんの顔。

アルクィンの顔イケてます。 

味がある良い顔してますよね。賢そう。

アルクィンはイギリスのヨーク出身の修道士でしたが,フランク王国のカール大帝(シャルルマーニュ)が招いてフランスのトゥールで、学者として活躍したのです。
カロリングルネッサンスにおける文化運動では重要な役割を果たし、あのカロリンジャンの書体を生み出したと言われています。彼が実際に書いたかどうかはわからない、と以前取った歴史のクラスでは教わりましたが、
実際はどうだったんでしょうねぇ。

mojitor-s   
モジトル・ウェブサイト










mojipower at 10:36|PermalinkComments(0)TrackBack(0)clip!

2007年04月01日

有木さんの書

壬生寺arrighiさんの書いた書
京都の壬生寺に行ったときに、そこにあった書を見ていたら、偶然その書を書いた人の子孫と言う方に出会いました!なんというラッキー!

有木さんとおっしゃって、驚いた事にどう見ても外人さん。(日本語は達者・・というより日本人そのものでした)

ご先祖さまはイタリアからだそうで、昔ルネサンスの時代にはやはり書家として活躍していたそうなのです。と言う事は代々書家の家系ということです。
有木さん
この遠くを歩いていらっしゃるのが有木さん。

ご先祖様が書き残したものは貴重な写本として残されている、とおっしゃるので、アレ待てよ!?有木さん??アリギさん?アッリギさん?・・・・もしかして あのArrighiさん?

え〜っ!!!!なんということでしょう!Arrighiとはルネサンス時代の非常に有名な書家なので、イタリック体の教本なども出版したライティングマスターの神様みたいな人なのです。

arrighi1arrighi2これが有木さんのご先祖様、Arrighiさんの書いたもの。
もちろん教室にも彼も書いた物が載っている本はありますよぉ〜!

それを伝えたら、有木さんとても喜んでくれました。そうですよね、こんな京都で偶然ご先祖様をよく知っている人に出会えるなんて。わ〜ん。すご〜い!

きっとライティングマスターの神様が出会わせてくれたんですね。ありがとう・・・・



mojitor-s     
モジトル・ウェブサイト    今日はエイプリルフールでした!

mojipower at 12:04|PermalinkComments(3)TrackBack(0)clip!

2006年05月03日

ヨーロッパ中世の修道院文化

ヨーロッパ中世の修道院文化
みなさま、ゴールデンウィーク後半、いかがお過ごしでしょうか。東京は見事な五月晴れで、家の中にいるのはもったいない1日です。

しかし、こんな日だからこそ、はるか昔ヨーロッパ中世の時代にさかのぼって、静かにスクリプトーラム(写字室)で写本を書いていた
写字生たちに思いを寄せるのもいいかもしれません。

NHKラジオ第2放送カルチャーアワー、歴史再発見という番組で、現在中央大学文学部教授杉崎泰一郎先生による「ヨーロッパ中世の修道院文化」が放送されています。第1回目は4月に始まっていて、ちょうど今日は5回目の再放送の日です。

全26回なので9月の最終週までのシリーズです。ヨーロッパの文化や歴史を深く理解するために、中世の修道院の世界に目を向けることが歴史の再発見につながる、という内容になっています。

中でも第7回は、みなさん必ず聞きましょう!「写本の作成」というタイトルですよ〜。
5月16日火曜日午後9:30から10:00です。(再放送は17日水曜日午前11:00から11:30です)書記としての修道士、写本作成の現場、図書館についてのお話です。

もし、聞き逃したという方! 大丈夫です。NHK出版からテキストが出ています。
ヨーロッパ中世の修道院文化

そこに詳しく載っていますので、こんな日には、のんびり芝生の上で、静かなカフェで、ご自宅のお庭で、じっくり読むのも楽しいそうですね。
mojitor-s

モジトルウェブサイト 5月1日に更新しました!新作登場です



mojipower at 11:27|PermalinkComments(2)TrackBack(0)clip!